2020年度のプレーモデル(5年生・4年生編)
指導の仕方について皆さんは考えた事がありますか?
このブログでは、その指導について詳しく解説をしていく為に作成しました。
適宜更新(プレーモデルについてお伝えしたい事、練習で気付いた事、試合で気付いた事、確認しておきたい事)してまいりますので、お子さんと共有していただくようにお願いいたします。
さて、最初はプレーモデルとは何かについて説明しなくてはなりませんね。
プレーモデルとは、一言で言えばそのチームの目指すサッカーと言えます。
そしてそれは、サッカーコートを細かく分解して、それぞれの場所における優先事項などをチーム全体で共有するものです。
現代の日本サッカーは時間的スペース的制約がかなり要求されます。
そして、そういった中でもより良い判断をする事が出来る選手の育成が求められています。
(日本サッカー協会では数年に一度改定があり、都度、目指す選手像は変化します)
つまり、サッカーの戦い方は各チーム個別のモノであり、各プレーエリアにおける優先事項をお互いに実行し、その成功率の高い方が勝利するというものです。
ですから、ボールを保持する事(ポゼッションサッカー)や、ボールを奪った瞬間に空いているスペースに蹴り出す事(カウンターサッカー)や、スペースをどのように使い合うか(ポジショナルサッカー)というのは、相手が違う中で戦うのがサッカーですし、相手がどのようにサッカーをしてくるか?といった事を含めて、とても戦術的なものとなっています。
若草FCとしても、それら現代のサッカーのトレンドに乗っ取った選手育成を目指します。
さらに若草FCでは、サッカーコートを手前から3分割し、自分たちに近いエリアをエリア①、中央付近をエリア②、相手ゴールに近いエリアがエリア③と定義しています。
そして、縦に5分割するのがレーンです。
若草FCでは左から①レーンとなり、最も右のレーンが⑤レーンとなります。
レーンについては子ども達も理解してくれていると思いますが、例えば試合中に曖昧なコーチングではでは無くなるなど良い効果も実感しています。
「近いから離れよう!」
と指示しているチームは沢山ありますが、これは至って抽象的な指示です。
若草FCではこうなります。
コーチ 「今何レーンにいる?」
選手 『3レーン』
コーチ 「じゃあ①レーンにボールがある時にはとなりのレーンに移動してそこから③レーンに動き出そう」
となる訳です。
これでより具体的な指示となります。
抽象的な指示は、そのコーチの主観が出ます。
「もっと離れて」や「もっと近づいて」はそのコーチの主観です。
これはその瞬間には有効かもしれませんが、再現性がありません。
その選手は本質的なものを理解出来ず、同じミスを繰り返す事となります。
そうなるとコーチの怒声が飛ぶことになります。
これでは選手はコーチの顔色を見ながらプレーするようになってしまい、主体的な判断にはつながりません。
若草FCでは、普段からサッカーの言葉で話すように意識しています。
「おへその向きを意識する!」
「ボールのどこを蹴るのか?」
「仲間がパスを出せる瞬間はいつ?」
などなどです。
プレーモデルは同様に、チームの言葉となるものです。
「俺たちのサッカー」はそうやって成長していくと考えています。
前置きが長くなりましたが、本日はプレーモデルを意識する為のガイドラインをお示ししておきますので、お子さんとも共有願います。
ちなみにガイドラインは5つあります。
一つ目は【全体的なガイドライン】です。
そして、その全体的なガイドラインからブレイクダウンする形で4つのガイドラインをお示ししています。
その4つのガイドラインはサッカーの4つの局面から考えています。
4つの局面とは、【守備】、【守備から攻撃】、【攻撃】、【攻撃から守備】というものです。
【全体的なガイドライン】は7つあります。
どれも基本的なものとなるので、理解して下さい。
(これはテストに出ます)(笑)
①ボールを保持し続ける
②試合を常にアクティブにする
③時間的・スペース的制約の中、相手からのプレッシャーの下、最適解を見つける
④異なったプレーシステムでプレーが可能
⑤1対1を探し毎回勝つ
⑥賭けるのではなく、予測する
⑦お互いにコーチングし合う
以上です。
次回は、全体的なガイドラインの内容について解説していきたいと思います。
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